「く…ッ…あッ…!!」
「ッ!!」
突如として访れた予想だにしなかった解放感に、ディルトは傍目も気にせず困惑しながら吐息を吐いた。
己の无自覚な双眼の动きを呪っても、もはや时间は戻らない。
「ハハハハッ!!おおーら!!どうだァ勇者サマ!!ただ引っ张られて、抚で回されただけでも唇噛んで堪えなきゃならねえ程気持ちヨかった金玉を……今からは左右别々、彻底的に可爱がってくれるってよ!!ホラホラ!言ってる间にオメエの金玉、どんどん触手の中に饮みこまれてくぜェ?なァ、思い出してみろよ…!さっきの金玉责めの时の気持ちヨさを、よ…!一本の触手で二玉同时に游ばれただけであの気持ちヨさだぜェ……?それが今度は……倍の二本でしかも左右は别々だ!!クハハハハハッ!!どうだァ?考えただけでチンポビクビクしちまうだろォ?ほォら无理しねェでイイんだぜェ……?吸い付かれて、触手ン中に饮み込まれてく感覚だけでも……もう头ん中が沸腾しておかしくなっちまいそうだよなァ……!おお、っと!!
自らの视界一杯に映し出された、あまりに淫らで非道な现状に、ディルトは汗で湿った髪を振り乱しながら头を振って絶叫した。
「く…ッッ!!あああッッ?!」
「ッ!!!!」
自分の――自分の、睾丸、が――。
「くくくくッ!!よかったなァ…!!勇者サマ…!!今からテールちゃんが……左右片方ずつ、丁宁にじ~~っくり……!!テメエの金玉を可爱がってくれるってよォ!!」
と身体の芯を硬直させた――次の瞬间。
あれだけ……あれだけ执拗に、强引に阴嚢を捕え、引き下ろしていた触手の口――それが、今になってなぜ突然――!?
「い、嫌だ……ッッ!!はな、せ…ッ!!その口を……!!睾丸を离せええェッッ!!!!」
木枷に繋がる锁を打ち鸣らしながら身体をよじって怒声を上げると、格子の向こうでは二人の魔族がくつくつと喉を鸣らして微笑する。
今しがた、触手の唇から解き放たれ、自由と弛缓を许されたと思った睾丸が、何者かによって、缓く、密やかに抚で上げられた――。
「く……ッ!!ううううッッ!!!!」
股间で垂れ下がり、揺れているはずの――精巣、が――。
「や…ッ!!」
考えた所で答えの出ない疑いを、ディルトは肉欲の热に侵された煮える脳里に浮かべたが、その解答はすぐに、新たな触手たちの挙动として、彼の身体へ嫌という程に教え込まれる事になった。
「ッッッッ――――――!!!!」
今度は……左右……别々……に……ッッ!!!!
「やめ……ろおおおォォッッ!!!!」
思わず口から声音を吐くと、それと同时にディルトの视线は望んでもいない自らの下半身を覗き込む。
力强く、だが决して苦痛を与えぬように丁宁に。
自责と兴奋、まるで黒と白のその境目で愕然と瞳を见开くディルトの视界には、目一杯に卑猥な光景が、大映しになって飞び込んだ。
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「く、そ……!!はな、せ……!!はな…せええええッッ!!!!」
「くッ!!くううッッ!!!!」
「な、んッッ!!」
见ては――いけない――!!
股间で引き伸ばされていたぬめる袋が、唐突に触手口から解放された。
解放され、触手の体内よりは几分低い外気温に濡れきった玉を晒されて、ディルトが无意识のうちにぶるり、と下半身を震わせた、その刹那。
なぜ、见てしまったんだ――!!
今度、は――!!
触手のぬめる口内へ、柔らかく、ねっとりとした动きで饮み込まれていった己の阴嚢の感覚に、ディルトは声を失くして仰け反ると、血管の浮き立った両腕を拘束する木制の枷ごと震わせる。
もはや一刻の犹予もないと、ディルトは体裁も気にせず燃える喉からあからさまな単语を含んだ声を吐いたが、その声が牢の中の壁面に反射したとほとんど同时に、彼の股间に下がっていたはずの双玉は、左右に强く分かたれたまま、それぞれが别々の触手によって引き绞られるように吸引されはじめる。
さも愉快そうに告げられた魔族の台词を焦燥に震える鼓膜で受け止めた途端、ディルトの睾丸がずるり…!と力强く触手の口の中へと饮み込まれだす。
咄嗟に动いてしまった己の视线に、ディルトが胸中で制止の荒声を投げた、と同时、彼の身体は後悔と昂扬によって四肢の末端までを支配された。